2012年6月6日水曜日

南フランスからの便り〜BEBIANのワイン



 ワインテイスティングに行ってきました。


 今回は、南仏ラングドック地方の三大グランヴァンの一つ「サンジャン・ド・ベビアン」のワインです。

 ベビアンの女性醸造家のカレン・ターナーさんからいろいろなワインの話を聞きながらのテイスティングでした。


 南フランスのワインの歴史は古く、ローマ時代にペゼナスという場所で始まったそうです。

 そのペゼナスの地にヴィンヤーズを構えるベビアン。



  まずはロゼで乾杯からワインテイスティングは始まりました。

      

 フランス語で乾杯は「サンテ」

 フランスでは乾杯する時は、相手の目を見ながら健康を祈るそう。

 ロゼワインにはBEBIAN en roseという名前がついてます。

 フランスの有名なシャンソン歌手エディット・ピアフの有名な歌
 バラ色の人生(ラ・ヴィアン・ローズ)をもじって付けられた名前。

 まぁ!なんて素敵なユニークさ。まさにフランスならでは。

 フルーティーで果実味を感じる中にも、それだけではない複雑なおいしさも感じます。

 暖かい日の午後や夕方にキリリと冷やして、外で飲みたいです。



 次は白ワイン。

 サンジャン・ド・ベビアン白2008

 とても果実味に溢れている中に、しっかりとしたコクがあります。

 南フランスの白ワイン、石灰質の土壌で育てられたブドウはミネラルが
 豊富で、さらりと仕上がるそうです。

 12ヶ月間、樽で熟成させた後にステンレスの樽に移し、さらに6ヶ月
 熟成されているこの白ワイン。

 熟成する間に、樽の底に旨味や澱が溜まってしまいます。
 それをオクソライン・システムで樽ごと回転させながら旨味を
 全体に撹拌させていくそうです。

 醸造家のカレンさんの心細かい気遣いが味にも出ています。



 ベビアンのワインは年間に5,000本位しか作られてなく、地元で消費されて、なかなか外には出にくい
 ワインだそうで、とても貴重です!


 さて、いよいよお楽しみの赤ワインの最初の一本目。


 オートル・ヴェルサン。

 カベルネ・ソーヴィニヨンです。

 オートル・ヴェルサンは英語で言うとThe other side 別の側面です。

 ベビアンの名前がついたフランスAOCの赤ワインが表の顔。
 そのワインとは別に初めて造ったカベルネがまた別の顔ということで
 この名前が付いているそうです。

 名前にちなんで裏表、2面色違いのラベルになっているところも
 ユニーク♪

 このカベルネ、チョコレートの様な香りがします。
 完熟したカベルネはチョコレートの様な甘い香りがします。

 でも、カベルネなのに渋みを感じないのは、地中海性気候の影響で
 しぶみが丸みをおびているからです。

 同じカベルネでも育つ地域によって味が違って面白いですね!


 いよいよ最後にサン・ジャン・ド・ベビアンの赤ワイン。

 2001年2003年のヴィンテージを飲み比べしました。


         
 
 2年しか違わないのに、味がぜんぜん違う!

 同じワインのヴィンテージ違いの飲み比べ、面白い!!

 両方ともぎゅぎゅっと濃縮された果実味にしっかりとしたコク、
 タンニンを感じますが、2003年はスパイシー感が、
 2001年は果実味がより深く、丸みを感じ、長い余韻がありました。

 フランスの有名なシャトーの古木を使用し、ロマネ・コンティでも
 使っているフランソワ・フレールという有名な樽屋さんの樽の中で
 熟成させていくそうです。

 良い樽を使うこと、これも味に影響するんですって。
 やはり良い樽を使うと仕上がりの味、香りが違うそうです。

 どのワインもとってもおいしかったけれど、
 中でも2001年の赤が、私のこの日の一番でした♡


 でも、本当にどのワインもおいしくて、香りを楽しんで、飲んで更に味わって、
 カレン・ターナーさんの話を聞きながら、南フランスを感じて、すっかりフランスにいる気分になりました!


 カレンさんもとてもチャーミングな素敵な女性で、気さくに話をしてくれました。

 もう、すっかり南フランスに行く気まんまん!で「ワイナリーに行きますね」と言ってしまいました。


 ずっと憧れのフランスに行きたいな〜!!


 カレンさんとベビアンのワインと共に、Lovelyな時間を過ごしました。

 セボン!美味しかった。ありがとうございました♡




 

  
 

     

     
 


        

 

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