2017年7月27日木曜日

今はまだ小さな点。






今ちょうど、変わり目のまん中にいます。




イタリア行きで一年のブランクはあったものの、約10年間勤めた会社を退社しました。

今度こそは本当の卒業です。

イタリアから戻り、元の会社に復帰してからは厳しい、耐えることの多い日々でした。

だからこその学びや考えることができたことが多々有るのも事実です。

そして、それが今に繋がったのだと今は思えます。

長い様で短かったこの10年。

たくさんの経験を頂きました。

楽しいこと、良い経験がたくさんあります。

そして、大切にしたい良い出逢い、ご縁も頂きました。

過ぎてみると思い出すのは良いこと、嬉しいこと、楽しかったことばかり。

それでよいのではないでしょうか。

すべての出来事、ご縁に心から感謝の気持ちです。

どうもありがとう。



最後、皆さまにご挨拶に行き、普段話す機会のない方とゆっくり、じっくりと話す機会がありました。

その方は宴会のキッチンにいらっしゃる方で、仕事が厳しく、周りにも厳しく、周りからは
嫌われている様な方でした。

ですが、きちんと挨拶すれば怖くないことを知っていたので、私は怒られたことはありませんでした。

いずれにせよ、今の仕事環境においては珍しい方。

料理人というより、会社員という働き方をしている人ばかりなので。

私自身も割り切って仕事をしている様な部分がありました。正直・・・

でも、皆人生は人それぞれ、何を選ぶか、どう生きるかも人それぞれだから、どれが良い、悪いはないのです。

その方にご挨拶、お礼して、これからの自分の報告をさせて頂くと、よく選んだ、素晴らしい
頑張れよと言う熱いお言葉を頂きました。

皆、楽な方を選ぶのにイタリアに行ったり、今回も難しい、困難の道を選んだこと。

始めるのにも、やるのにも年齢は関係がないこと。

日々やることがどんなに大切か、周りで一緒に仕事をする人の存在がどんなに大切か、

謙虚でいることがどんなに大切か、基礎がどんなに大切で自分を支えてくれるのか

そして日々の小さな点がいつしか線に繋がるということ。

気がつけばなんと2時間も!!!

とはいえ、とても素晴らしい話しの数々を聞かせて頂きました。

先輩の話。それに人は話しをしてみないとわからないものです。

まぁ、なんとも熱い心をお持ちの先輩でした。

あの雰囲気の中にいて、この様にきちんと料理に愛情と情熱を持ち、丁寧に日々、仕事をしている人が
知らなかっただけで近くにいたのだという事実が、最後に私の気持ちを明るくしてくれました。

彼は強い信念があったから厳しい修行を耐えぬき、揺るぎない基礎と知識を自分の中に蓄えたそうです。

そして今、ゆる〜い、楽な日々と雰囲気に流されない様に、仕事の他に自分で料理のコンクールに
出て、常に自分を前進、奮い立たせていらっしゃるそうです。

自分よりも年下ですごい人がたくさんいるから、常に学び続けたいと。

素晴らしい人こそ、おごったり、天狗になったりしない。謙虚で努力家ですね。

自分がすごいと思った時から、その人は落ちるんだと。

自身は大切だけれど、いらない慢心はじゃまな気持ちですね。

だからこそ、なのでしょう。

だからこそ、素晴らしいひとは、人に慕われ、人が付いてくる。



最後に料理の本を頂きました。


先輩はフレンチの方なのでフレンチの本です。

今の私にはこの本に書いてあることはまったくもって理解できないし、わからないだろうと。

でも、きっと5年後、10年後には理解が出来る様になる。

そしてフレンチだけれど、イタリアンにも繋がるエッセンスがあるからとの言葉と共に。

しっかりと続けなさいと言うことですね。

そう、レストランは人が元気になって帰っていく場所だそうです。

一人でも理解できて、こんなに濃い話しができて、そして心からの応援のエールを送って下さる方がいて
すごく嬉しいです。

決めつけずに、話してみたり、挑戦してみることの大切さ、ふとした人との会話からも教わりますね。

話し終わった後、嬉しい気持ち、清々しい気持ち、早く新しいステップに進みたい気持ち
もっと勉強したい、料理したい気持ちが溢れ出してきて、笑顔が押さえられずに
スキップしたい気持ちになりました。





新しい生活に向けて、最初は不安がたっぷりでした。

そう、今回は難しい、困難な方の道を選びました。

出来るのか? 大丈夫なのか?

今の気持ちは、やってみる。とにかく、自分で決めた道、ご縁を頂いた道を進む。

とにかく、やってみようという気持ちです!



今はまだ小さな点。

それもまだ、ポツ、ポツと数える程。

これから、少しずつ少しずつ、たくさんの点を増やしていき、いつかそれが繋がって長い線になるように。

楽しみになってきました。


日々、常に学びを頂いています。

小さなことにも気がつけるか、つけないかで日々は大きく変わりますね。


自分の芯はしっかりと持ちつつも、柔らかい、しなやかな心を持ち、変化を恐れずに
笑顔で前向きにいきます。


今後とも、どうぞよろしくお願い致します。








話しは変わって。

昨日、生ハム(prosciutto di parma)の絵を描きました。
(ワインを飲みながら生ハムの絵を描くと言う、面白いイベントがありました。)

絵を描くのは何十年ぶり?????

そして、こんなに真剣にじ〜っと生ハムをじっくりと見つめたのは初めてでした。



どうですか?

marika画伯作の生ハム画です。

しばし、ご覧下さいませ(笑)





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