2012年2月24日金曜日

映画 エンディングノートノートを観て。



エンディングノートとは、人生の最後を迎える、もしくは万が一に備えて、

自分の思いや家族への思い、伝言、葬儀、財産など自分の事について書き留めておくノートです。



昨年の10月に公開された砂田麻美監督のドキュメンタリー映画 エンディングノート

ずっと観に行きたいと思っていて、やっと観に行ってきました。


監督のお父様は、日本の高度経済成長を支えてきたサラリーマン。

周りに気を遣い、段取り命で、家族を犠牲に一所懸命に仕事一筋で会社の為に働き、

日本の成長を支えてきた一人です。

その彼が、退職してこれからやっと、のんびり暮らせると思っていた矢先、健康診断で癌がみつかります。

しかも、その癌は既に最終段階にまで進行していました。

そこから彼の終活が始まります。

葬儀場を下見に行き、自分の葬儀の事を決めつつも、家族と旅行に行ったり、孫にあったり。

お父さんは癌と戦いつつも、いつも状況をきちんと受け止め、最後まで段取りを考えて、

家族の気持ちを大切に、自分よりも家族に気を遣い、周りに気を遣います。

そして最後は、家族にエンディングノートを残して亡くなるのです。


もうすぐ迎えるかもしれないとわかっているのに、ユーモアを忘れないお父さん。

この映画、死を迎える父とその家族を撮っているのに、ユーモアがあるので、死というテーマを

取り上げていながら、重くなりすぎていません。

感動して涙がでてジーンとしていると、次に笑えるシーンがあったり。

砂田麻美監督は、以前から家族の記録を撮っていたそうです。

ちゃんと家族の一員として家族目線で家族にしか撮れない部分を撮りつつも、

第三者としても見て、撮っているところがすごいと思いました。

撮られているお父様、家族も家族の愛があったからこそでしょう。

全編に愛が溢れていて、家族っていいなと改めて思います。


観終わった後は、しばらく言葉が出ませんでした。

観終わった後の気持ちをどう言葉にしたらいいのかわかりませんでした。

ジーンとしたと同時に死についても考えさせられました。

生きている以上、誰にでも必ず死は訪れます。

家族の死、自分の死はいつか来るもの。

私は、生と死はいつも隣り合わせだなと思います。

いつかは死ぬ、だからこそ生きている今の命を大切にいきいき生きようと思える気がします。

いつ何があるかはわからないけれど、今はまだ死ぬのは怖いなと思います。

自分の家族や自分が病気で余命が少ないとわかった時、自分はどうするでしょうか?

そして、生きている今、何ができるでしょうか?

どんな人生を送るか、どんな最後を迎えるか。人それぞれのストーリーがあります。

人生は奥深く、人の命はとても尊いですね。


興味がある方には、ぜひ観て頂きたいです。





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