2016年2月20日土曜日
遠くを知る事で近くを考える事。
実は1月末に日本に戻ってきました。
スタージュが終わった後、バタバタと北イタリアを忙しく旅して周り、最後の最後までイタリアを堪能。
ミラノのマルペンサ空港から羽田空港へ。
ミラノが思ったよりも寒くなく、日本に戻ってきたら日本の方が寒く感じました。
帰って来た日はがっつりと25時間寝てました。
その後には風邪を引いてしまい、あれやこれやしている間に今や2月も下旬。
たかが10ヶ月だけ、日本から離れていただけなのに、慣れ知っている街の色や雰囲気が違って感じます。
少し不思議な気分がします。
今回はイタリアの料理の修行をする為にイタリアに行きました。
この10ヶ月、イタリアの食にどっぷりと浸かってきました。
滞在していた場所が田舎という事もありますが、東京で生まれ育ち、東京しか知らない私には新鮮なことばかり。
イタリアと言う国自体、東京の様な大都会とは全く違いますが、ね。
東京はすごいですね!本当に大都会!!
イタリアでは、あらゆる意味で、食という事がとても人々の身近なところにあると思いました。
何が身近?東京だって食は身近にあるよと思うと思います。もちろんその通り!
スーパー、コンビニ、レストラン、ファストフード店、東京では24時間いつでも食べたい時に
食べたい物が食べられます。
でも私がイタリアで身近に感じた食は、もっとその手前にある素材、作っている人々等なんです。
お野菜や果物を作っていたり、食べる為の牛や鶏、兎を飼っている光景があちらこちらで見られました。
チーズや乳製品を造っていたり、ハム、ワインを造っている人達も身近なところにいました。
そういう人達から直接買ったりしていました。
もちろん風土が違うので、採れる物、造られる物も違います。
でも、そんな風に食を身近に感じる機会、日常生活の中にたくさんありました。
そんな光景に慣れ、不便が便利になりつつあった頃に戻ってきたので、久しぶりの日本のスーパーが
あれれ!!と思いました。
出来合いのお惣菜とおにぎりやお弁当、菓子パンがたくさん並んでる。
見慣れた光景なのに、何だか!何だか!
そう、お国が違えば、食べる物も違いますが、全く異なるスーパーマーケットの光景に改めて驚きました。
そんな気持ちを感じてから、今、改めて料理を創る事、食べる事だけではなく、大きく日本の食を
考える様になりました。
今回イタリアで色々な食に触れたけれど、日本に生まれ住んでいる日本人の私自身が日本の食を知らないなと
改めて感じました。
日本にもたくさんの人が昔ながらの製法でお味噌やお酒、お漬け物、その土地の食を受け継ぎ、造っているはず。
もちろんお野菜や酪農の方々も。
でも、知りません。私だけではなく、きっと知らない人はたくさんいると思います。
そして、和食。日本が誇る和食は世界遺産に登録されたけれど、和食を判る人はどれくらいいるのでしょうか?
和食は受け継がれているのでしょうか?
スーパーやデパ地下の光景を見ていると、和食という日本の文化からは大きく離れている気がします。
まとまりの無い文章になってしまいました。
私の中でも色々な思いがあって、少しごちゃごちゃしてます。
もちろん、やりたい事はわかっているのですが!
けれど、私達にとっての食の大きさと大切さを改めて大きく感じる日々です。
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