2012年3月16日金曜日

積み重ねてきた日々が、優しく、強い笑顔を生み出す。




   先日、母がお友達とご飯を食べに行くというので、私も一緒に行った。


   私が高校を卒業したての、まだ初々しかった頃に逢った事がある方だ。


   80代のおばあちゃま。


   7〜8年前に、皮膚のがんで右手の親指を切断され、右手には親指がない。


   でも、『何でも出来るのよ』と話してくれた。


   包丁が持てるから料理もするし、何でもするそうだ。


   『右手の親指がないだけで、他は健康、どこにでも歩いていけるから、なんでもないの。』


    そう言っていた、おばあちゃまの優しい笑顔が、とても印象的だった。


    私だったら、親指切断なんて事になったら、なんて自分は可哀想なのだろうと


    自分を可哀想がって、後ろ向きになってしまうかもしれない。




    この日は、パスタを食べに行った。


    『スパゲティが好きなの』と言って、ボンゴレのパスタをおいしい!と喜んで食べていた。


    人って、すごいな! 特に、今の年配の方々。


    戦争を経験し、今では想像出来ない程の大変な辛い事を経験し、日本の高度経済成長の中を


    必死で生き抜いてきた。


    きっと、日々、生きる為に、食べる為に必死だったのだ。


    だから、底力が違うし、元気がある。そして、経験がある。


    昔と今じゃ時代が違うとも言うが(私も母に良く言ってしまう、この言葉)


    私達、若者は学ぶべき事がたくさん、あると思う。


    今は、いたれりつくせりで何でもあるから、サバイバルな気持ちがあんまりいらないもんね。


    学ぶというか、たくさんおじいちゃん、おばあちゃんとお話してコミュニケーション取って


    たくさん話をする事が大切なんだなと改めて感じた。


    若い人は、いろいろと知る事があるし、若い人と話して年配の方も元気がでるかもしれない。


    その中で、若い人は年上をいたわり大切にする気持ちも生まれてくるだろうし。


    私もおばあちゃんが亡くなってから、なかなかこういう機会がなかったので、


    とても良い機会だった。


    生きてきた日々、積み重ねてきた年月はこんなにも素晴らしいなんて。


    私も文句言わず、今日からまた、がんばろう。


    


       



   

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