2015年5月23日土曜日

学校45日目・最終日


今日で学校が終わりました。

学校が終わり、夜学校の先生、仲間達と食事をし、現在既に深夜です。

休む間もなく、明日の朝早くに研修先に移動し、イタリアでの第二のステージ、
新たな生活が始まります。

その前に、買い物はしていないのに荷物が増えて重くて、明日の電車とバスの一人移動が
憂鬱な気持ちです。

まだ学校終わった実感は全くありません。

とりあえず、少しほっとした気持ちです。

それと、友達になりかけた人達、この好きな小さな街のいつも行くカフェやレストランの人達
とのお別れが寂しい!

でも、人生は旅の連続ですね。

また新しい土地との出逢いや新しい人との素敵な出逢いがあるでしょう。



今日の最後の試験は魚料理。

FILLET DI SOGLIOLA ALLA SALENTINA CON GUAZZETO DI FAVE

最後の最後にまさかの作っていない、授業を受けていない料理が出ました。

レシピ読んで、いつものシュミレーションして、想像力を働かせ、なんとか乗り切りました。

初めて舌平目も卸しました。

今回はレシピに忠実に作りました。

今日来た審査員の方々は優しい方々で、良いコメントを頂く事ができて、無事に最終日を
終える事ができました。

最終日の事、学校の事、思っている事、多々ありますが、、、

また、少し落ち着いてから、ゆっくりと思い返したいと思います。

明日、新しい扉を開きます。

さ、早く寝ないと、ね!おやすみなさい。


学校44日

 
この日は午前中、警察に滞在許可書をもらいに行きました。

これでもかー!!!っていうくらいに手の指一つ一つ、手のひらと全て指紋を取られました。





午後は学校に戻り、最後の授業。

最後のクラスはエノテカでチーズとドルチェとワインのアビナメントの授業でした。





先生は本当の物知りで、知識が豊富、引き出しをたくさん持っていて、いつも私達の興味を
上手く引きつけ、話術にも長けていて、楽しい授業をしてくれました。

この授業が終わって、最後にエノテカの試験。

これがまた、今まで受けた試験の中で一番楽しい試験でした。

先生が面白可笑しく、遠回しに答えを教えてくれるという、何とも面白すぎる試験でした。

笑いが止まらない中、試験が終わり、そして皆が100点という素晴らしい授業でした。


この後に、最終日のテストの料理を告げられて、材料を用意してこの日は終了。

次の日は試験ですが、いつもの私達の台所、Caffe ROMAで最後の食事をしました。









大好きな街の夜の顔。

ここに来られて良かった。ここに出逢えて良かった。ありがとう。



2015年5月21日木曜日

学校43日目


今日の午前中はいよいよ最後の料理の授業。

最後は養殖や川魚のデモンストレーションでした。



SPIGOLA CON CARCIOFI PATATA E OLIVE

せいごです。ハーブと一緒にオーブンで焼き、ソテーしたポテトとアーティチョーク、ムール
これにフレッシュトマトとオリーブのソースを添えたものです。


COZZE GRATINATE ALLA NAPOLETANA

白ワインで蒸したムール貝にファルシを詰めてオーブンで焼きました。


CALAMARI FARCITI IN SALSA DI POMODORO MONTATA ALL'OLIO EXTRAVERGINE
D'OLIVA E VONGOLE

イカのお腹に詰め物をしてこれもオーブンで焼きました。

オレンジのソースはトマトです。


BAULETTO DI PESCE D'ACQUA DOLCE E GAMBERI COM VERDURE,CAPERI E
FINOCCHIETTO SELVATICO

この魚はサーモンと鱒の掛け合わせの魚です。

ピンク色をしていますが、これは養殖する際のえさなどで調整してピンク色になる様に
しているとの事です。

正直、今日の授業は感想がありません。

一言、がっかり!!!です。

どのお料理も美味しくなかったです。

なぜ??????

今日初めて、この先生は嫌だなと思いました。

全てがテキトーにやっている感じが、全てに出ていました。

本当に心無い感じ。胡散臭ささえ感じました。

今まで良い先生に恵まれていたけれど、最後の最後にこの先生でがっかりです。

イタリアも広いですものね。もちろん、いろんなシェフ、先生がいますよね!仕方ない。

でも、最後の授業がこの人だったのが残念です。

が、改めて教えられました。

料理には心が宿っていると。心を感じると。

だって気持ちが込もっているお料理とそうでないのとは全く違うもーん!!!!

私は技術は劣るけれど、気持ちはきちんと込めたお料理を作りたいです。

それが伝わると信じて。

そういう意味では、最後にこのシェフの授業というのは良かったのかもしれません。

午後は今日もお楽しみのエノテカでのアビナメント。

今日はお肉とワインとの相性。

イタリアはお肉の国。

お肉とワインは抜きには語れないでしょう。

お肉も色々な種類がたくさんありますからね。淡白なものから、濃厚で脂っこいものまで。

先ずは柔らかく煮込まれた
濃厚な味の牛肉から。

これには先生は
ピエモンテのバルベーラと
エミリア・ロマーニャの
サンジョベーゼ。

この濃厚な牛肉と個性のある
濃厚なサンジョベーゼの相性は
Perfetto!

お口の中で繋がり、仲良く消えていきました。

次はラム。大好き♡

パン粉を付けて焼いてます。

赤ワインのソース。

最高でした!!!

これには
カンパーニャの赤ワインと

ピエモンテ、バローロの
赤ワインを合わせてくれました。

このバローロの赤ワインが最高
でした。

お料理との相性ももちろん良し!


このワイン自体、豊かな香りと味わいで、思わず飲み干したら(そんな、まさか、ぐい〜っ
とは飲んでいませんよ!)、次を注いでくれて、また幸せ気分が戻ってきました。

太った!とはいえども、毎日、美味しいお料理とワインが楽しめて最高に幸せです。

お腹がいっぱいだけれど、この街もそろそろ最後なのでクラスメートと女子二人で
散歩がてらお茶をしに行きました。

いつものお気に入りのカフェ。

平日は学校帰りにリラックスしに、そして週末は朝のカフェとデニッシュの朝食を食べに
言っていました。


いつものカプチーノとお気に入りのBRUTTI MA BUONIです。

それに今日は林檎が入っているデニッシュ(一応、小さめです 笑)まで食べちゃいました。

これ何って聞いたら、すっごく美味しいって言うから。

でも本当にものすごく美味しかったの♡



お茶しながら話し込んでいる間に雲往きが怪しくなりつつも、スーパーで買い物してたら、
案の定、大雨、雷。

二人でずぶ濡れになりながら帰ってきました。

明日は警察に滞在許可書をもらいに行きます。

そして、いよいよ学校もあと二日です。



学校42日目


火曜日。

この日も一日、お城の中のエノテカで過ごしました。

エノテカの全貌です!

ここをぐんぐんと進んでいくと・・・

ここがエノテカの入り口。


昔にトリップした様な雰囲気です。

もしかしたら、扉の奥に秘密の部屋があって
誰か住んでいるかも?





置いてあるワインの本数がすごいです!

本数だけではなく、種類、年代。

イタリアのワインの歴史がここに
詰まっているかもしれません。


ここで授業をしています。


午前中はプリモピアットに合うワインとのアビナメント。組み合わせ。


まずは赤ワインのリゾット。

添えてあるソースは濃厚な
チーズのフォンデゥータ。

これに合わせたのは
エミリア・ロマーニャの
ランブルスコと
シチリアの赤。
(ネロ・ダヴォラとメルロー)

どちらも良い組み合わせ。シチリアの赤はフォンデゥータなしでリゾットを食べたら
Perfetto!!!でした。


お次ぎはパスタ。

サルシッチャ入りのトマトソース。

これに合わせて先生が用意して
くれたのは、
ピエモンテの赤(ピノ・ネロ)
そして
プーリアの赤。










これは、濃いルビー色をしているプーリアの赤の方が相性が良かったです。

アビナメントは難しい。お口の中でワインか料理の個性のどちらかが強すぎてはダメ。

上手く、仲良く繋がって中和して、一緒に消えていく様な組み合わせが良いそうです。

が、最高な組み合わせは存在しないと言っていました。

午後はセコンド・ピアットの魚介とのアビナメント(組み合わせ)をやりました。


舌平目。このなかにタジャスカオリーブが入っています。
ポテト、トマトと一緒に
ホイル焼き。
ハーブの香りも効いています。


これに合わせたのは
トレンティーノ・アルト・アジェの白ワイン。

プーリアのロゼワイン。
このロゼワイン、イタリアソムリエ協会が最高点をつけた
ロゼワインだそうです。

この組み合わせは、どちらも
Perfetto!


そして、レアに仕上げたマグロ。
(ちなみにイタリアでは脂肪が少ない事や痩せている人を
マグロと言います。
私もマグラ(女だからラです)
と言われました。)

これに合わせるワインを
選ぶのは難しいらしいです。


これにはマルサラの様な個性を持ったサルデニアの白ワインと
ロゼワイン(どこのものか
わかりません)を合わせました。

これは白の方が合っていました。









この様に飲み比べてみると、とても判りやすいです。

単に合う、合わないだけではなく、口の中でどのように感じるかがよくわかります。

人間の舌の感覚は本当に凄いと思います。

が、それ以上に教えてくれているソムリエの先生の嗅覚、そして舌の感覚、味覚の感じ方が
本当に凄い、繊細だなといつも感じます。

しかも、先生は毎回の様に良いワインを開けて私達にテイスティングさせてくれるので、
とても良い経験です。

自分だけでは、こんなチャンス無いです!!

しかも先生はワインだけではなくて、知識がすごいのです。

ドラえもんのポケットの様な引き出しをたくさん持っているから、話を聞いていて面白い!

そして、先生は大の日本好き。

車も日産、バイクもSUZUKI、日本の食べ物やカルチャーも好きで、良く話をしています。

私の日伊親善の証、母直伝の折り紙で作った箱をあげたらとても喜んで、ハグしてくれました。

この先生だけではなく、最近、話が出来ないながらも、だんだん、イタリアの人達と
コミュニケーションが取れてきているのが、嬉しく感じる毎日です。

言葉はまだでも、正直にまっすぐな気持ちを伝えたいです。


2015年5月19日火曜日

学校41日目


いよいよ、いよいよ、学校最後の週が始まりました。

笑っても泣いても、今週が最後です!!気合い入れていかな〜!!!


通学途中の今朝の風景の一コマ。

おじいさん達が朝から楽しそうに雑談していました。

今日は午前、午後と一日中、エノテカでワインの授業でした。

先週に引き続き、ワインとお料理のアッビナメント、マリアージュについて。

午前中に先週習った事のおさらい、そして午後は前菜とワインのアッビナメントを
実際に前菜2品、それに対して先生が選んでくれた白と赤を合わせて試してみる
という授業でした。

今日はすっかり写真を忘れていたので写真はありません。

しかし、お料理には欠かせないワインとの組み合わせを色々と実際に試してみると、
口の中でワインの個性が強いもの、お料理の個性がつよいものと感じ方が違うし、
合うか合わないかも違うので、面白かったです。

実際にいろいろと試して経験してこそ。です。

後は、今日感じた、覚えた舌の感覚を頼りに、今日の記憶を残しつつ、また次に
試してみる、という感じでしょうか?

一日中座学だったので眠くならない様に、昼食後、学校の裏のお庭にある夏限定のカフェで
キュッとCAFFEを一杯飲みました。


日本に居る時はエスプレッソ飲まなかったのに、すっかりとイタリアンナイズされたかな?

学校が終わり、お腹が一杯で身体があまりにも重かったので、お散歩へ。

いつもの好きな道。気持ちも一緒にほぐしに。


この2ヶ月ですっかりと見慣れた大好きな風景。


 来たばかりの頃、2ヶ月前は
まだ何も葉が生えていなかった
のに、この2ヶ月でこんなにも
大きくなりました。

春は皆が生命に溢れ、そして
動きだし、成長し始める季節。



葡萄かな?



足なが〜いです。わたし!!!!!


カウベルの音がすると思ったら、丘の下に牛がいました。



これはチェリー。

鳥が食べてました。

美味しいのかなぁ?

食べたい!


どこを歩いても、どこまで歩いても同じ様な風景なのにね。大好きなんだ。

飽きる事がありません。

毎回違う、街の音、自然の音、鳥のさえずり、子供達の声、空飛ぶ鳥達、

緑の香り、花の香り、自然の素晴らしさに感謝。

そして人の五感の素晴らしさにも感謝です。



目に焼き付けておきたいこの風景。

さて、明日も一日エノテカでワインの授業ですよ。

少し勉強して、早く寝ます。