2015年5月17日日曜日

学校40日目


金曜日は第3回目のテスト。

前日の夜は遅かったけれど、眠い目をこすりつつ早起きして、おさらいして、
作る順番を確認して、作るイメージ。

この日の担当はTAGLIOLINI ALL'UOVA CON ASPARAGI E PANCETTA

パスタです。


ピエモンテではこのパスタの事をタヤリンと言います。

 始まって直ぐに生地を作り、
冷蔵庫で休ませている間に、
他のものを準備。

その後、パスタの成形に
取り掛かりました。

パスタマシンで生地をのばして。


パスタをカット。

飾りのパンチェッタ、アスパラも中に入れるものと飾りように二種類、あとデコレーション用にお庭に咲いている食べられるお花と ヘーゼルナッツを砕いたものを用意(まさか、これが後で裏目に出るとは!)

と、ここまでは万事順調でしたが、いざパスタを茹で始めてから盛りつけて出すまではバタバタでした。
今日の審査員はイタリアの料理協会の方々。貫禄あるおじいさま、おばあさま。

まず最初に、飾りのアスパラガスを食べて、「このアスパラガスは生ですね。
火を通していないのですか?」と言われました。

一度火を通し、出す前にもう一度火を通したので、私が茹でましたと答えると
「私には生にしか思えません。」とぴしゃり。

厳しいご指摘に、少し同様してしまいました。

しかもこの御夫人、ヘーゼルナッツも食べられないとの事で、周りにデコレーションが裏目に。
(中には入れていなかったのが、せめてものすくいでした。)

先生が授業でよくこのデコレーションをしていたので今回私もやってみましたが、料理に
関係のないものは使うなということでした。

デコレーション、アスパラの火入れを厳しく指摘されました。

今までは美味しいと言って下さる優しい審査員ばかりでしたが、今回は初めて、この様な
経験をしました。

日本とイタリアには野菜の火の入れ方の違い等、違う部分が多々あります。

でも、ここはイタリア。今はイタリアの料理や文化を学びにきているし、

今回、しっかりと厳しい指摘を頂けて良かったと思います。

でも、この後にあのハイテンションの先生やいつもお世話になっている学校のイタリア人の
職員の女性が「良くやったね!」と優しいフォローをしてくれました。

あの人の言う事は気にしなくていいよと。

先生なんてお婆さんで歯が悪いから、歯ごたえ残した野菜がわからない。ですって。

この日の通訳の方もとても落ち着いて通訳してくださいました。

皆様の優しさと心遣いに感謝です。

いつもの様にバタバタとお昼ご飯をかきこんで、午後のワインの授業。

この日は完熟させた葡萄を乾燥させて作るパッシートワインと言われるワインに
更にアルコールやアロマティックなものハーブ等を加えて作る種類のワインについての
講義でした。

マルサラ酒やポルト酒等がこの分類に入ります。食前酒や食後酒です。

やはり最初に一通り作り方等の話を聞いた後に、後半、試飲。三種類。





ワインとは違う色、香り、口に含んだ時の
印象、余韻の長さ。

最後に飲んだルビー色のバローロ・キナートは約20種類のハーブ、キナという木の皮を
合わせ、8年程かけて作られたもの。

グラスの外まで香りが広がっていました。

もともと薬局で消化剤として売られていたそうです。

とても個性の強いお酒で何も合わせるものがないと言われているそうですが、唯一合うのが
チョコレート。

授業後、せっかくなのでチョコレートと合わせて飲んでみたら、不思議!このお酒の個性と
チョコレートが口の中で調和しました。






夜は懲りずに飽きずに、いつものCAFFE ROMA.

いつもの食事で一週間が終わります。

そして、いよいよ来週で学校が終わりです。



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